自動列車防護装置(ATP)の仕組みとは?台湾「プユマ号」の製造メーカーは?

出典 https://twitter.com

台湾で起こった脱線事故は「速度超過」の可能性が出てきました。列車は事故当時時速80キロ以上で「100キロ以上の可能性も排除できない」としています。

速度超過の原因について、鉄路管理局の局長は台湾メディアの取材に、運転士が「自動列車防護装置」(ATP)を切っていたと証言しています。

日本では自動列車停止装置(ATS)が一般的ですが、ATS自動列車防護装置(ATP)とはどのような装置なのでしょうか?また当該列車は日本製との情報がありますが、どの製造メーカーなのでしょうか?

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自動列車防護装置(ATP)とは?

ATP(Automatic Train Protection)とは鉄道における自動列車保安装置の一種です。日本の自動列車停止装置(ATS)または自動列車制御装置(ATC)にほぼ相当しています。

日本語では「自動列車防護装置」「自動列車保護装置」などと訳されていて、主に欧米諸国の鉄道で用いられています。

列車が停止信号を無視して進んだ場合や、指示された速度を超過した場合に、運転士に警告するために光や音を使用して、運転士が警告に応じなければ、自動的に列車を停止、または制限速度以下に減速させるシステムです。

日本ではATS(Automatic Train Stop)ATC(Automatic Train Control)という言葉が用いられていますので、あまり馴染みはありませんね。

列車保安装置の考え方が日本と欧米などでは違いますが、目的は安全に鉄道を運行するもので、ほぼ同じだといえます。

事前に不具合が生じていた?

これまでの情報によると、前の駅を出発後何らかの不具合で停止をしていて、車内アナウンスで「車両故障で修理が必要」と案内していたそうです。この時点で運転士は異常を感じていたということです。

その後なぜか動き出し徐々にスピードが上がり、減速しようとブレーキが数回かけられましたが、オーバースピードのままカーブに差し掛かったと考えられています。

前の駅で列車の異常を認識していたにも関わらず、なぜ列車を動かしたのでしょうか?運転士だけでなく鉄道会の運転指令側にも問題があります。

ATPを切っていた?

まだすべてが明らかになったわけではありませんが、運転士がATPを切っていたという情報もあります。ヒューマンエラーを防ぐためにATPやATSなどの装置があるわけですから、切っていたとすると大問題ですね。

やはり鉄道を始め、公共の輸送機関は安全が第一です。事故を防ぐために開発した装置がなぜ作動しなかったのか。今後このような事故が2度と起きないように、原因の究明を徹底的にしてほしいですね。

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「プユマ号」の製造メーカーは?

列車名称は普悠瑪(プユマ)列車(プユマ号)です。プユマとは台湾東部に住む先住民族の名称だということです。

プユマ号は2013年2月に運行が開始され、現在は19編成が運行しています。プユマ号に使われている列車の型式は「TEMU200」で、列車を開発・製造したのは日本車両(本社・名古屋市)です。

この列車の特徴は、空気ばねを利用した車体傾斜装置を備えていて、曲線区間でも速度を落とすことなく安全、安定走行することができます。いわゆる「振り子列車」と呼ばれているものですね。

基本的に列車のブレーキは空気圧で操作しますが、圧力不足になると強制的に非常ブレーキがかかるシステムです。そのブレーキを強制的に解除することもできますが、解除してしまうとノーブレーキ状態になります。

編成内の他の車両のブレーキは効きますが、ブレーキが効かない車両が負担になりブレーキの効果は当然ながら低くなります。

現在のところ「TEMU200」の設計や製造過程に問題があったかどうかは判明していません。

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